奈良桜見ごろ・時期
奈良桜見ごろ・時期を紹介しています。奈良県にはいずれも日本さくら名所100選に選ばれた吉野山、郡山城跡、奈良公園や室生寺、談山神社、長谷寺、月ヶ瀬湖畔、三室山・竜田公園、高田千本桜などの桜名所があります。ちなみに吉野山には多くの桜の木が植えられ、下千本・中千本・上千本・奥千本と言われています。
【奈良桜見ごろ・時期 吉野山】日本さくら名所100選
●桜見ごろ・時期・・・例年4月上旬頃~4月下旬頃
●桜規模・種類・・・・下千本・中千本・上千本・奥千本
吉野山(よしのやま)は奈良県の中部に位置し、奈良県の中央部を流れる吉野川(紀の川)南岸から大峰山脈に続く約8キロメートルの山稜です。吉野山は古くから桜の名所とされ、鎌倉時代に亀山上皇(第90代・亀山天皇)が京都嵯峨嵐山に離宮を造営した際に山桜を吉野山から京都嵐山に移植したり、1594年(文禄3年)に関白・豊臣秀吉が総勢5千人の供ぞろえで花見を行ったりしました。ちなみに桜がたくさん植えられている場所は下千本(しもせんぼん)・中千本(なかせんぼん)・上千本(かみせんぼん)・奥千本(おくせんぼん)と言われています。また吉野山は飛鳥時代に大海人皇子(第40代・天武天皇)が出家して隠棲したり、鎌倉時代に源義経(牛若丸)らが鎌倉幕府初代将軍・源頼朝に追われて隠れ住んだり、南北朝時代に南朝初代で、第96代・後醍醐天皇が御所を置いたりしました。
吉野山 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 郡山城跡】日本さくら名所100選
●桜見ごろ・時期・・・例年3月下旬頃~4月上旬頃
●桜規模・種類・・・・約800本 ソメイヨシノ・ヤエザクラ・シダレザクラ
郡山城跡(こおりやまじょうあと)は奈良県大和郡山市にあります。郡山城は奈良時代には薬園が営まれていた場所とも言われています。その後10世紀後半に中殿(なかどん)・辰巳殿(たつみどん)・薬園殿(やくえんどん)などの地侍・郡山衆が雁陣の城(雁陣之城)を築いたのが始まりとも言われています。1577年(天正5年)に大和筒井城主・筒井順慶(つついじゅんけい)が大和国戦国大名・松永久秀(まつながひさひで)を破って大和国を与えられ、1580年(天正8年)に本拠地を筒井城から郡山城に移し、1581年(天正9年)に明智光秀(あけちみつひで)を普請目付として近世城郭への整備を開始し、1583年(天正11年)に天守が完成しました。しかし1584年(天正12)に筒井順慶が亡くなり、1585年(天正13年)に関白・豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(とよとみひでなが)が入城し、大坂城を守る重要な城として大規模な修築が行われ、城下町の整備も行われました。
郡山城跡 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 奈良公園】日本さくら名所100選
●桜見ごろ・時期・・・例年3月下旬頃~4月上旬頃
●桜規模・種類・・・・約1,700本 ソメイヨシノ・ナラノヤエザクラ・ナラノココノエザクラ・ヤマザクラ・ヒガンザクラ
奈良公園(ならこうえん)は奈良県奈良市にあります。奈良公園は標高約342メートルの若草山(わかくさやま)・標高約283メートルの春日山(かすがやま・御蓋山(みかさやま))などの西麓一帯で、いずれも世界遺産である東大寺(とうだいじ)・興福寺(こうふくじ)・春日大社(かすがたいしゃ)などがある南北約2キロ・東西約4キロ・面積約660ヘクタールの地域にある面積約511.33ヘクタールの都市公園です。奈良公園は平坦部が面積約48.77ヘクタール、山林部が面積約462.56ヘクタールです。奈良公園は1880年(明治13年)に明治維新後の神仏分離・廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって荒廃した興福寺の境内と周囲約360メートルの猿沢池(さるさわのいけ)付近を面積約14ヘクタールの公園に整備したのが始まりです。
奈良公園 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 室生寺】
●桜見ごろ・時期・・・例年4月上旬頃~4月中旬頃
●桜規模・種類・・・・約10本 ソメイヨシノ・ヤマザクラ
室生寺(むろうじ)は奈良県宇陀市にあります。室生寺は奈良時代末期に創建され、興福寺(こうふくじ)の僧・賢憬(けんけい・賢璟)の弟子であるてい生禅師(ていしょうぜんじ)・修円(しゅえん)が伽藍を建立したと言われています。聖なる室生山では奈良時代末期に行いの正しい五人の僧が第49代・光仁天皇の皇太子・山部親王(第50代・桓武天皇)の病気平癒の為の祈祷を行ったところ優れた効果があり、室生寺が国家の為に創建されたとも言われています。
室生寺 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 談山神社】
●桜見ごろ・時期・・・例年4月上旬頃~4月中旬頃
●桜規模・種類・・・・約500本 ソメイヨシノ・ヤマザクラ・シダレザクラ・ウスズミザクラ
談山神社(たんざんじんじゃ)は奈良県桜井市にあります。談山神社(たんざんじんじゃ)は社伝による678年(天武天皇7年)に藤原氏の祖・藤原鎌足(ふじわらのかまたり・中臣鎌足)の長男で、僧・定慧和尚(じょうえ・定恵)が留学中の唐から帰国して、父の由縁深い多武峰(とうのみね)に墓を摂津安威から移し、十三重塔を建立したのが起源とも言われています。701年(大宝元年)に神殿が造営され、神像が祀られました。
談山神社 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 長谷寺】
●桜見ごろ・時期・・・例年4月上旬頃~4月中旬頃
●桜規模・種類・・・・約4,000本 ソメイヨシノ・ヒガンザクラ・ヤマザクラ・ベニシダレザクラ・奈良八重桜
長谷寺(はせでら)は奈良県桜井市初瀬にあります。長谷寺は寺伝によると686年(朱鳥元年)に道明上人(どうみょうしょうにん)が第40代・天武天皇の銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)を西の岡に安置したのが始まりとも言われています。初瀬は日本最古の和歌集「万葉集」に「隠国(こもりく)の泊瀬(はつせ)」と謳われたり、豊初瀬(とよはつせ)・泊瀬などと美しい名で呼ばれていたことから長谷寺は初瀬寺・泊瀬寺・豊山寺とも言われていました。その後727年(神亀4年)に徳道上人(とくどうしょうにん)が第45代・聖武天皇の勅により、近江高島から流れ出でた霊木を使って、十一面観世音菩薩を刻んで、衆生の為に東の岡に安置したと言われています。
長谷寺 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 月ヶ瀬湖畔】
●桜見ごろ・時期・・・例年4月上旬頃
●桜規模・種類・・・・約2,000本 ソメイヨシノ
月ヶ瀬湖畔(つきがせこはん)は奈良県奈良市月ヶ瀬長引にあります。月ヶ瀬湖畔は1969年(昭和44年)に奈良県と三重県にまたがる高見山地(たかみさんち)に属する標高約1,235メートルの三峰山(みうねやま)北麓を源とする淀川水系木津川(きづがわ)の支流で一級河川・名張川(なばりがわ・五月川(さつきがわ))に堤高約67メートル・総貯水容量約5,680万立方メートルの重力式アーチダム・高山ダムが建設されたことによってできました。
月ヶ瀬湖畔 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 三室山・竜田公園】
●桜見ごろ・時期・・・例年3月下旬頃~4月上旬頃
●桜規模・種類・・・・約300本 ソメイヨシノ
三室山(みむろやま)・竜田公園(たつたこうえん)は奈良県生駒郡斑鳩町神南にあります。三室山は標高約82メートルの小さな山です。三室山は古来から神が鎮座する山とされ、神南備山(かんなびやま)・三諸山(みもろやま)とも言われ、地名・神南の由来になっています。また三室は御室・三室とも書き、神の鎮座する山や森を表すそうです。ちなみに三室山には601年(推古天皇9年)に第31代・用明天皇の第2皇子・聖徳太子が斑鳩宮(いかるがのみや)を造営する際に飛鳥の産土神(うぶすながみ)を勧請して祀ったとも言われ、現在大巳貴神(おおなむちのかみ)・須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る神岳神社(かみおかじんじゃ)が造営されています。
三室山・竜田公園 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 高田千本桜】
●桜見ごろ・時期・・・例年3月下旬頃~4月上旬頃
●桜規模・種類・・・・約1,200本 ソメイヨシノ・ヤマザクラ・ヒガンザクラ・シダレザクラ・ヤエザクラ
高田千本桜(たかだせんぼんざくら)は奈良県大和高田市大中にあります。高田千本桜は大中公園(おおなかこうえん)を中心に高田川(たかだがわ)両岸の南北2.5キロメートルにソメイヨシノ・ヤマザクラ・ヒガンザクラ・シダレザクラ・ヤエザクラなど約1,200本の桜の木が植えられています。ちなみに大中公園は能が鑑賞できる桜華殿(浮舞台)・静御前の記念碑・噴水・遊具などがあり、桜以外にもアジサイ・サザンカなども植えられています。高田川は大阪平野と奈良盆地を隔てる金剛山地(こんごうさんち)の麓を源する大和川(やまとがわ)の支流である一級河川です。
高田千本桜 奈良桜見ごろ・時期
【奈良桜見ごろ・時期 備考】
*参考・・・奈良桜見ごろ
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